ナビの書き方~点字ブロックを考える~

こんにちは。ばんです。
今回はナビを書く上での「点字ブロック」について考えていきたいと思います。

①点字ブロックは増設されている

本題に入る前に、点字ブロックが増設されている事例の1つとして、公道からは少し離れてしまいますが、
以前紹介した国土交通省が発表した「鉄軌道駅のバリアフリー化状況(平成30年度末)」に記載されているデータを紹介します。
表では視覚障碍者誘導ブロックを設置している駅数は平成30年度末で7531駅あり、前年度末の7493駅から1年間で38駅増えているとの事でした。

参考URL:http://www.mlit.go.jp/common/001319426.pdf

このように、点字ブロックの設置を増やそうという機運があることは間違いないでしょう。

②点字ブロックをナビレコに組み込む上での悩み

ここからが本題ですが、点字ブロックは視覚障碍者が歩行するうえで止まるべき点などをわかりやすく伝えてくれる大変便利なもので、増設の機運もあるため、ナビを作るうえで目印として書き込める材料になりますが、点字ブロックがあったらマストで書かなければならないかと言われると、私自身悩んでしまいます。というのも、点字ブロックは大抵の場合、ある特定の施設へ向かって敷かれています。
ですので、目的地がその「特定の施設」ではない場合、どこかで点字ブロックから離れる必要があります。
また、過去にナビ作成の実地調査をした際に何度か見かけたことがあるのですが、(推測の域は出ませんが、)かつて誘導すべき施設があったものが取り壊され、
点字ブロックだけがそのまま残ってしまったと思われる場所もあり、結果的には点字ブロックを辿っていってもどこへもたどり着かないケースが稀にあります。

③点字ブロックの位置から現在位置を推測する。

とはいえ、点字ブロックが敷かれていることで、ある程度現在地や施設を推測することはできます。
例えば、点字ブロックが敷いてあって、列車の走行音が聞こえれば駅が近いと推測できますし、
駅から随分離れているのに明らかに1か所に向かって点字ブロックが敷いてある場合、
(上記のイレギュラーケースを除いて)役所などの公的な施設が近くにあると推測できます。

ですので、例えば役所のような施設へ誘導したいのであれば、特に意識的にナビに組み込むと、大変有効ですが、
それ以外の商業施設等の場合、無理にでも点字ブロックに沿って誘導する必要は無く、
道路状況や歩道の状況などを込みであえて書かないという選択肢も有りうるというのが、今の私の考えです。

この辺りは読者の皆様で意見が分かれる部分もあるかと思いますので、
あくまでも参考にしていただければと思います。

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