視覚障碍者と天候の違いによる歩きやすさの変化

こんにちは。ばんです。
前回まで視覚障碍者の用語解説をやってきたので、少し用語を使う記事を書こうと思います。
今回は視覚障碍の内容によっては、天候で歩きやすさが変わるのかというテーマでお話したいと思います。

ナビのリクエストを受けた場合、ナビをいつ使うかが分かる事があります。
その時の天気が分かっていれば、影響を受ける障碍特性に合わせてルートに反映させる事も出来るかもしれません。

①晴れの場合

足元が悪くなることは無いので、多くの視覚障碍者にとって変化はないでしょう。
但し、羞明を持っている場合は眩しくて歩きづらいという事があるかもしれません。
彼らへの対応としては、日陰やビル影など日光が当たらないルートを組み込んであげると喜ばれるかと思います。

②曇りの場合

晴れと同じく足元が悪くなることは無いので、多くの視覚障碍者にとって変化はないでしょう。
晴れに近い曇りの場合は羞明が、雨に近い曇りの場合は夜盲が影響を少しずつ受ける可能性がありますが、どちらも晴れや雨に比べれば影響は軽微でしょう。
個人的に視覚障碍者が街歩きを行う上で一番適している天候は曇りだと思っています。

③雨の場合

雨の強さにもよりますが、強い雨の場合足元が悪くなり、雨音で周囲の他の音を確認しづらくなるため、全盲や視野狭窄の人にとって歩きづらさが増すかもしれません。
また、夜盲症の人も周囲が見えにくくなっている為歩きづらくなっている可能性があります。
この場合は、下り階段や坂道を避ける。荒れている路面を避けることで、全盲弱視どちらもにも有効な対応となり、視野狭窄や夜盲症に対しては光源の多い道を提案すると安全確認が行いやすくなると思われます。

④雪の場合

東京23区に普段暮らしている場合を考えますが、年に何度もあるわけではないので、基本的に視覚障碍者は外出せずに済むならその方がいいでしょう。
私も雪の日に足を滑らせて頭を打ちそうになったことが何度もあります。
足元はみな等しく悪くなるので、どの視覚障碍にとってもハンデになるでしょう。
ただ、降っている最中は薄暗い為夜盲症が辛いと思われるので、特に注意が必要となります。
そして、積雪後の晴れの日も要注意で、雪が踏み固められて滑りやすくなる上、雪は太陽の光を反射するため、羞明が歩きづらくなります。

⑤まとめ

今回はひとまず4つの天候で考えてみました。
個人的に色々な視覚障碍者にとって一番歩きやすい天候は曇り、歩きにくい天候は雪だと思います。

以上、参考になればと思います。

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