こんにちは。ばんです。
新生活を送る上で避けられないのが引っ越しです。
ただ、どんな手順でどのくらい時間がかかるのか、ばんの経験でお話をさせていただきたいと思います。
今回は一応、1人暮らしの家から1人暮らしの家へ引っ越した場合を想定して流れを書きます。
実家からの独立だといくつか省略できる手続きがありますが、参考にしてください。
①事前準備
・物件関連の契約を確定する
いきなり持ち家に住む…のは極めて稀だと思いますので、通常は賃貸契約関連の処理が発生するはずです。
まず、新しく住む物件の賃貸契約を済ませます。
ここでいつから住めるか入居日が確定します。
また、親元を離れる場合を除いては元々住んでいた物件との賃貸契約を終了し、退去日を確定させます。
・引っ越し業者と契約を結ぶ
次に引っ越し業者との契約を結びます。サービス内容や日取り、見積もりを取ります。
よく名前を聞く大手の業者以外にもたくさんの業者があるので、ネットなどを使っていろんな業者を比較して決めましょう。
注意したいのは退去日です。
引っ越しシーズンに退去すると価格が高くなる傾向があり、希望日に契約が取れるとは限らないので、退去のスケジュールをきちんと考えて設定しましょう。
・住所変更の手続きをする
入居日と退去日が決まったら、生活インフラ関連の住所変更の手続きを取ります。
電気、ガス、水道、インターネットなどのインフラから、役所に出す住所変更届、郵便の転送届、勤務先での住所変更の手続きや定期券の区間の切り替えなど、
引っ越し前に手続きを済ませることが出来れば理想的ですが、現実的には引っ越し後もしばらくは手続きに追われます。
優先順位を決めて手続きを進めましょう。
・荷造り
引っ越しのメインイベント荷造りです。業者からでもネットでもいいので、段ボールを購入し、そこに荷物を詰めていきます。
引っ越し業者とのやり取りの際に、この段ボールのサイズと数が分かっていると正確な金額を出しやすいので、自分で荷造りする場合はあらかじめ段ボールを購入しておくと良いです。
持ち物を大量に処分する事もあるので、大きなごみ袋も用意しておきましょう。
視覚障碍者にとって工夫が必要なのはこの段階です。
見えていてもよくあることですが、どの段ボールに何を詰めたかを把握できないと荷解きがとてつもなく大変になります。
通常は段ボール本体にマジックでメモを行ったりしますが、触って目印になるように触りやすいところに薄く傷をつけておく、ガムテープの種類を変えるなど、直感的に分かるようにしておきましょう。
・掃除
清掃も出来る限り行いましょう。借りている物件に関しては原状回復義務がある為です。
退去費用にも影響してきますので、出来る限り綺麗にしておくことが望ましいです。
掃除は荷造りがある程度出来てから行いましょう。荷物が多くて日常的に手が回らない所も綺麗に掃除をしましょう。
・粗大ごみ処分の手続き
引っ越しを機に大きな荷物を処理することもあるでしょう。ばんは布団を処分しました。
こういう類のものは粗大ごみとして処分を行います。普段通りゴミ捨て場にただ捨てておけばいい訳では無く、日取りを決めて、シールを購入し、シールに必要事項を記入して処分します。
詳しくは自治体ごとにルールがあるのでそれらに従ってください。
②引っ越し当日から先にやる事
・荷物の運び出し
今まで住んでいた物件から荷物を運び出します。基本は業者さんがやってくれるので、邪魔にならない様に退去の準備を進めましょう。
・掃除
大型の家電など、どうしても動かせなかった場所の掃除などはこのタイミングでやりましょう。
雑巾や箒など、自力で運べそうなものは運び出さずに残しておくと良いです。
・新居の鍵の受け取り
引っ越し業者が荷物を持って来る前に新居へ移動し鍵の受け取りを行います。
仮でもいいのでこの段階までに家具の大雑把な配置は考えておきましょう。
・荷物の搬入、ガスの開栓
業者さんが荷物を搬入します。搬入も基本的には業者さんにお任せします。
ばんの場合はこの段階で費用の支払いが発生したので、お金をここまでに用意しておくと良いでしょう。
次にガスの開栓に立ち会います。これもガス会社の人がやってくれるので、立ち合いのみでOKです。
他のライフラインも機能するか確認しておきましょう。とりあえず、本当に最低限水道が機能しているか確認しましょう。
ばんの場合は一室だけ電気が来ていない部屋がありましたが、大家さんの対応が良く翌日に復旧しました。
・ガスの閉栓、退去手続き
ここで元の家に戻ります。
ガス会社と元家のガスの閉栓を行います。立ち合いが必要なので居るようにしましょう。
これが終われば退去手続きです。管理会社の人がやってきて現状の確認と部屋の鍵の返却を行います。
これで退去完了となります。
・荷解き
ここから新居へ移動し、荷解きを行います。
正直いきなり全てを開けるのは負担が大きいので、生活に必要なものから開けていきます。
ここで優先度の高い荷物を判別するために荷造りの段階でそれと分かる工夫をしておく必要があります。
・ご近所回り
1人暮らしの賃貸アパートに関しては、ばんの感覚では人間関係はありません。
ですので、健常者であれば昔ほどご近所回りが大事…という事は無いです。
ただ、視覚に障害がある以上周囲にそれを知っておいてもらう事はトラブルに繋がるのを防止したり、
いざという時に助けてもらいやすくなるので、隣の家と上下の家くらいには挨拶をしておいた方が無難でしょう。
③ここまでの流れでかかる時間
ばんの経験ではここまでの工程は社会人生活を送りながらでも1.5~2か月で生活を送れる状態にしました。
荷造りまでで凡そ1か月ほどかかりました。
引っ越しは土日に行い、前後の金曜と月曜を予備日として有給を使って荷造りや掃除などに充てました。
ただ、住所変更の手続き関連だけはプラスで1か月ほどあちこちを動き回っていました。
引っ越し当日から通常通りの生活を送れるようになったのは2週間ほどでインターネット回線が使えるようになってからでした。
これでもかなり色々詰め込んだスケジュールだったので、半年ほどのスケジュールで少しずつ準備を進めていくと確実でしょう。
④引っ越しのほとんどは手続きで出来ている
引っ越しというと荷造りや荷解きが大変なイメージですが、本当に大変なのは手続きです。
私たちが当たり前の生活を送るために如何に契約で結ばれているか身にしみて分かるのが引っ越しではないでしょうか。とにもかくにも契約と手続きであちこちと電話をするので、気が抜けません。
視覚障碍者はここから新居周辺の立地を覚えていくのですが、それはまた別の記事にしようと思います。
基本的に最近は電話とインターネットで手続きは概ね完了しますが、役所に関しては障碍者手帳の住所更新などで訪問する必要があります。
ナビレコはこの段階で使えるかもしれません。必要な方はリクエストを出してみては如何でしょうか。