こんにちは。ばんです。
視覚障碍者関連の用語をおさらいするこのシリーズも、いったん今回で最終回とします。
前回は「視野狭窄」を中心に取り上げてきました。
今回は「環境に左右される」弱視の見え方について2つお話します。
今回の引用元は下記の2つとなります。
看護師の用語辞典 看護roo!
羞明
https://www.kango-roo.com/word/11106
(以下、引用元1とします)
鹿児島大学医学部
網膜色素変性症
http://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~op/general/sikiso.htm
(以下、引用元2とします)
①羞明とは
字を読んでもイメージがつかず、これまでの用語の中でも特に耳なじみがないかもしれません。
羞明とは引用元1によると「通常は苦痛を感じない光量に対して、眩しく不快に感じる状態のことである」との事。つまりは「物が過剰に眩しく見える状態」を指します。明るさが強ければ強いほど物が見えにくくなります。
私も羞明持ちなのであえていうなら、常に目の前でカメラのフラッシュを炊かれているような状態です。
②夜盲症とは
こちらは文字のイメージでなんとなく状況が予想できるのではないでしょうか。
夜盲症とは引用元2によると「明るい所ではよく見えるのに、薄暗い所で見えにくい」との事です。
具体的な症状として、同じく引用元2によると「例えば、野球をやっていて夕方になるとボールが見にくくなる、雨天や曇天の日には水たまりに足をとられやすい、映画館に入ると席を探すのに苦労する、光の弱い星が見えない、といった症状です。」との事。要するに「物が過剰に暗く見える」状態のことを指します。
暗さが強くなれば強くなるほど見えにくくなるのです。
③まとめ
今回のまとめです。
・羞明は眩しい所で見えづらくなる。
・夜盲症は暗い所で見えづらくなる。
このように対極的な症状も弱視には存在するという事例として紹介しました。
④おわりに
全4回いかがだったでしょうか?
視覚障碍者の基礎的な部分を今回のシリーズで触れられたのではないかと思います。
視覚障碍者と一口に言ってもその差は本当に多様であるという事をまずは知って頂きたかったというのが今回の企画を始めた目的です。
ナビを作る上で、これらの用語が頭に浮かべば、より注意すべき点や工夫すべき点が見えてくるのではないでしょうか?
また、視覚障碍者とのやり取りもいくらかスムーズになるはずです。
参考になれば幸いです。