こんにちは。ばんです。
前に視覚障碍者の引っ越しに関する記事を書きました。
普段の記事の倍くらいになったため、引っ越し後、生活に必要な地図をどう頭に作っていけばいいか今回は紹介したいと思います。
※新居自体については以前書いた「視覚障碍者と物件選び」も参考にしてみてください。
視覚障碍者と物件選び | ナビ広場ブログ (amedia.co.jp)
①引っ越し当日まで
まずは、引っ越し当日までに覚えておきたいルートに関してお話します。
引っ越しはとてつもなく忙しいですが、生活を送るために覚えておきましょう。
・新居から最寄り駅までの往復
これだけは何があっても引っ越しまでに覚えましょう。
引っ越しをする際は業者よりも早く新居に到着し、鍵を開けておく必要があります。
親元からの独立以外のケースの場合は、荷物の搬入後に退去手続きの為に元の家に戻ります。
これも大家さんの訪問時間が関わってくるので、手早く動く必要があります。
以上のような理由から、忙しい合間を縫ってでも、新居~最寄り駅間の往復だけは引っ越しまでに完璧に出来るようにしておきましょう。
・新居~コンビニの往復
引っ越して数日間は荷解きで自炊をしている余裕は無いかもしれません。
とりあえずご飯だけは食べられないと生活が成り立ちません。
最短距離でなくてもいいので、コンビニを一か所新居から行き来できるように覚えておきましょう。
コンビニはご飯以外にも、ハサミやカッター、トイレットペーパーなどとりあえず生活に必要になるものの購入や、引っ越し直後の公共料金の支払いなどで使う事になるかもしれないので、当面の生活拠点としましょう。
②引っ越し後一週間以内に覚えたい場所
荷解きが徐々に出来ているかと思いますので、ここから普通の生活を送れるように導線を整えていきたいです。
基本は最寄り駅周辺から場所を開拓していきます。
・スーパーマーケット、ドラッグストア
流石にコンビニ飯が続くのは健康にも良くないので、スーパーマーケットは1週間以内に覚えておきたいです。
また、洗剤等の購入を考えるとドラッグストアも押さえておきたいです。
いずれも最寄り駅付近にあることが多いと思いますので、最寄り駅を拠点に探してみるといいでしょう。
・内科
とりあえずの不調が起きたときに受診できる内科は早めに覚えておきたいです。
経験上内科も最寄り駅付近にあることが多いので、最寄り駅周辺で探すようにしてみましょう。
・銀行のATM
緊急でお金を下ろすだけならコンビニで十分ですが、手数料が痛いので、ご自身が使っている銀行ATMはこの期間中に覚えておきたいですね。
③引っ越し一か月以内に覚えておきたい場所
ここまでくると、新居~最寄り駅までの道のりは凡そ把握できてくる頃合いですので、
「生活を維持する」段階から「生活を充実させる」段階へ行動範囲を拡大させていきましょう。
・100円ショップ
生活が便利になる雑貨は100円ショップで多く手に入ります。生活圏にあるならば覚えておきたいです。
・最寄り駅の隣の駅周辺
最寄り駅の隣の駅まで覚えられると、生活に関わる施設をかなり押さえられるはずです。
最寄り駅付近にない施設をマークして覚えましょう。
最初は一駅でも電車を使って移動しても構いません。慣れてきたら徒歩で移動できるように道の研究を行いましょう。
・新居の管轄している役所
新居を管轄している役所はこのくらいまでに覚えておきたいです。
住所変更の手続きが発生するなど、行かなくてはいけない場面が出てくるので、早めに覚えておきたいです。
④1か月以降
この段階になれば、ある程度土地勘は出来始めているはずなので、必要に応じて施設を徐々に覚えていきましょう。
感覚的に半年くらいかけていけばほぼ日常生活で困る機会は少なくなるはずです。
肝心なのは②までをどこまで早く覚えられるかに関わっています。
生活を軌道に乗せるために必要なので、多少苦労をしてでも覚えましょう。
必要に応じてナビ広場でリクエストを出してみてください。
大変興味深くうかがいました。こうした細かいことまでをお話くださるには、ずいぶん研究なさったことと存じます。次回の投稿を楽しみにしております。
小田垣康次 様
コメントいただきありがとうございます。ばんです。
お褒め頂き恐縮です。研究というほど大それたことはしておりませんが、
日々の暮らしの中で気づいた事は記憶にとどめるようにしています。