スマホを紛失してしまったら

こんにちは。晴眼者の岩石オープンです。
先日スマホを落としてしまい、それを取り戻すまでの顛末を紹介したいと思います。
皆様への今後の備えとしてお役に立てればと思います。

①スマホがないことに気が付いた

現代において、普段からスマホを使っている人にとってスマホを落とすということは水戸黄門が印籠を無くしてしまうことに匹敵する重大な危機でしょう。
普段、私は通勤において東京の新宿駅で乗り換えをしているのですが、新宿駅は1日あたり乗降者数が世界一という巨大な駅です。
しかも電車内で落としたのか、乗換中の駅の構内で移動中に落としたのかが分からないのです。

②落とし物の問い合わせをする

公共交通機関による違いによって対応が異なるので、その点については注意して以下の話を読んでください。
まず最寄りの利用駅の改札に立ち寄って落とし物をしたことを伝えます。
駅員さんからは問い合わせ先の連絡先が書かれたメモを渡されました。
そこには電話連絡先とインターネットを利用した問い合わせ方法が書かれていました。
JRのような大きい交通機関では落とし物の数も多いのでそれ専用のシステムがあるようで、落とし物が届いた段階で駅員がデータを打ち込んで登録を行っているようです。
落とし物の問い合わせはそれらのデータを検索して対応をしているとのことで、ここに登録されるまでは発見が難しくなります。
落とし物の問い合わせ先に電話をしても代表番号のため何度も通話中でなり、また運よく繋がったとしても、「落とし物情報としての登録はありません」という返事のみで、見つかったとしても折り返しの電話をしてもらうこともできません。
そんなこともあってJR東日本では「お忘れ物チャット」と呼ばれるサービスを提供していて、Webのページからチャットによる問い合わせができ、落とし物の情報を入力すると、後でメールによる返事をもらうことができます。
この「お忘れ物チャット」のシステムはスクリーンリーダーにも対応しているようです。
また公共交通機関に問い合わせても見つからない場合は、通信事業者にスマホ紛失の専用窓口があるのでそちらに問い合わせすることもできます。

③落とし物の情報を伝えられるか?

落とし物を探してもらう場合、その持ち物について説明ができないといけません。
今回のようなスマホの場合、次のような情報を尋ねられます。

1.状況(日時、利用駅・路線、忘れ物をしたと思われる場所)
2.通信事業者名(docomo・au・SoftBankなど)
3.機種・型番
4.本体の色
5.電話番号
6.形状(折りたたみ式など)
7.カバーの有無およびカバーの色
8.待ち受け画面

視覚に障害がある方で、本体の色、カバーの色、待ち受け画面等について自信を持って答えられる人はどのくらいいるでしょうか?
私は晴眼者ですが、待ち受け画面がどのような画面であったかについては自信を持って答えることができませんでした。
落とし物がすぐに見つかるためにはこれらの情報が必要となりますので、自分のスマホがどうなっているか改めて確認してみるのをお薦めします。
近くに晴眼者がいるようでしたら一度一緒に確認してみるとよいでしょう。

④自分で探してみる

JRに問い合わせをお願いしてもすぐに見つかるとは限りません。
今回のようなケースでは、駅構内で発見されれば運よく駅の遺失物の窓口に届けられる場合もありますが、列車内で落とした場合、駅の始発と終点の区間を何度も行ったり来たりする場合もあり、終点の駅で拾われるケースもあるということです。
そのためどの駅で見つかるかは神のみぞ知ることになります。
そのため、少しでも早く取り戻しができて、安心できるようにいくつかの方法で自分でも探してみました。

その1:自分のスマホに電話をかけてみる

誰でもやってみることだと思いますが、別の電話から自分のスマホに電話をかけてみます。
ひょっとすると自分の勘違いで手持ちのバッグやコートで見つかるかもしれません。
しかしながらひたすらコールされるものの、誰もでないということが多々あります。

その2:GPS機能でスマホの場所を調べてみる

これはスマホメーカーや通信事業者で提供していることが多いサービスですが、スマホのGPS機能を使って地図上のどこにスマホがあるかを調べることができます。
自分のスマホが対応しているかどうかを確認し、GPS機能をオンにしておく必要がありますが、パソコンや別のスマホからこれらのサービスの検索機能を使ってスマホ位置をマップ上で確認することができます。
視覚障害の当事者の方では利用が難しいサービスでもあると思われるので、晴眼者が近くにいるようでしたら相談してみてください。
私の場合は、このGPS機能を使って新宿駅にあることが分かりました。
ただしスマホが新宿駅の遺失物の窓口にあるのか、プラットホームなのか、ゴミ箱にあるのかといったところまでは判断がつきません。

⑤スマホ発見の連絡、そして受け取りに行く

翌日の昼過ぎ、チャットで登録した落とし物情報に合致するスマホが見つかったとメールで連絡がありました。本当にホッとしました。
JRの場合、見つかった駅で受け取りができるわけではなく、路線ごとにとりまとめ駅が決められていて、そこに落とし物が集約され、その駅で受け取りができるようになっています。
私の今回のケースでは新宿駅で見つかったものの、東京駅に送られ、無事受け取ることができました。

以上が、私がスマホを落として、発見され、それを受け取るまでの顛末です。
スマホが手元にないと問い合わせの電話もできないし、ナビレコを利用した移動もできなくなるためとても不便だと思います。
落とす前の備えとして、自分のスマホについて今一度確認してみましょう。

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