安全な道を誘導する~階段かスロープか~

こんにちは。ばんです。
今回は、ナビレコでの案内に限らず、視覚障碍者を誘導するとき階段を使ったほうがいいのか、
スロープを使ったほうがいいのか、私個人の見解をお話します。

①バリアフリー化の動向

今回のテーマにも少し関連していますので、直近のバリアフリー化の動向について、1つデータを示したいと思います。
国土交通省が発表した「鉄軌道駅のバリアフリー化状況(平成30年度末)」によると、
エレベーターなどの設置で、乗降場ごとに障害者や高齢者の移動をスムーズにした経路を1つ以上確保している
「段差が解消されている駅」は全国に5765件で、前年度末5664件から1年間で101件増えているとのことです。

参考URL:http://www.mlit.go.jp/common/001319426.pdf

このデータから、階段以外の移動手段を増やそうという機運がある事は間違いないと思います。

②スロープか階段か

上記のような背景から、段差解消の一環で階段とスロープが併設されているケースもあるかと思います。
この場合、どちらに誘導すればいいか迷ってしまう事もあるでしょう。
ケースバイケースという事はもちろんありますが、もし私なら、上記の機運とは逆行しますが、
なるべく階段で誘導するようにしたいと考えています。

③何故階段なのか

スロープよりも階段のほうが視覚障碍者にとって良いと考える理由は、
階段の場合は一段一段の境界を白杖で認識しやすいこと、階段の始点と終点が白杖ではっきりと認識できる為です。
スロープの場合はこの境界があいまいになりやすく、スロープが始まる(もしくは終わる)ときに身構えることが出来ません。
ですので、視覚障碍者の場合は階段のほうが安全なケースが経験の上では多いです。

この白杖でひっかかるかどうかは、目印として重要であり、
実地調査をするときもなるべく白杖を持って、段差などを確認するようにしています。

白杖利用の場合は階段にもメリットがあることを覚えて頂けると幸いです。
ナビを作るときにも参考になるかと思います。

2件のコメントがあります

  1.  視力はどこまでも0・・・、そしてワンちゃんと一緒の鈴木由紀子です。

     見えない私たちが街を歩くのに、階段・スロープ・エスカレーター・エレベーター、どの存在も大事な情報です。したがって、ガイド地図を作るときも、あれか、これかではなくて、例えば駅構内の地図では「左側は上りエスカレーター、右側は上り階段」などとして、利用者が使う手段を選べるのが望ましいです。
    ちなみに、怠け者の私は、階段やエレベーターより、エスカレーターを選ぶことが多いです。

     歩くことにあまり慣れていない人、また、初めての場所に出かけて、その辺りの状況を熟知していない場合、構造のわからない階段を使うときは緊張します。それは、階段の構造がさまざまで、踊り場が複数回出てくるもの、山道などで段差や幅が1段ごとに違うもの、さらに、螺旋階段というのもありますね。これはウルトラCの分野で、この場合は手すりを使って上り下りすることになります。
     スロープが設置されているところは少ないかもしれませんが、もし選べるのなら、そちらを利用するほうが、足を地面に着けたまま進めるので、とても安心!
    見えない私たちは、白杖か盲導犬から情報を得て階段1段ごとの幅や段差を確かめることはできますが、少しハードルが高い気がします。また、白杖では1歩先の情報しかわからないので、もともと不安な気がします。

     お出かけの頻度や経験によって選ぶ手段が違うので、選択肢は全部知らせていただきたいというお願いです。
     くどく書きすぎて、すみません。

    1. 鈴木由紀子 様

      ばんです。貴重なご意見ありがとうございます。
      鈴木様の選択肢を全て載せるという件につきましては、仰る通りであると思いましたので、
      今後は上記の見解を元に考えさせて頂きます。

      今後とも当ブログをよろしくお願いいたします。

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