視覚障碍者同士の待ち合わせのいまむかし

こんにちは。ばんです。
今回はいつもと若干趣向を変えて、視覚障碍者の生活について、「視覚障碍者同士の待ち合わせ」をテーマに書いていこうと思います。

①携帯電話が普及する前

視覚障碍者同士の待ち合わせの難しい所は、単純に待ち合わせに場所に行く事に加え、お互いがどうやってその場にいるかを認識するかが問題になります。

携帯電話が普及する前はどうやって待ち合わせをしていたのか、については10年以上前に通っていた盲学校で聞いた話を書きたいと思います。

学校は池袋に近く、池袋に遊びに行く学生が多かったそうです。そこで池袋の駅前には「赤ポスト」と呼ばれるポストを目印にして、学生同士が待ち合わせを行っていたそうです。
ですが、前述した通りお互いが到着したかが認識できないので、お互いがその場にいるのに、相手を待ち続ける状況がずっと続く事がよくあったと聞きました。

②携帯電話の普及後

ここから先は自分の学生時代以降の経験談となりますが、携帯電話が普及すると、上記のような状況は劇的に変わります。待ち合わせ場所についたら相手に電話をすれば、相手がどこにいるか確認出来るようになり、電話で探しあっているうちにお互いを声だけで見つけられるようになったからです。このため、待ち合わせ場所も「○○線の改札口」というように多少混雑していても必ず通る場所が主流だったように思います。

③ナビレコと待ち合わせ

最後にナビレコを使った待ち合わせの可能性について触れておこうと思います。
待ち合わせを行う両者がナビレコで同じナビを使っていて、それを事前に知っているという想定になりますが、本来のナビレコの「道案内」としての機能を使えば、様々な場所で待ち合わせをしやすくなると思います。
また、ナビの誘導音が聞こえてくれば待ち合わせ相手がかなり近くにいるという確信を持つことが出来ます。
上手くいけば、これまでよりも多様な場所でスムーズに待ち合わせを行えるようになるかもしれません。

以上、視覚障碍者同士の待ち合わせについてでした。

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