波の音、潮のかおり、海を吹く風
ロマンスカーで行く、秋の江の島お散歩会スペシャル

音声ナビネットの井出と申します。
今回のお散歩会は、今までおこなったことのない、
特急のロマンスカーでの移動、懐石料理の食事会
なんと言っても、太平洋の波うちぎわでのお散歩と言う
参加したかたは、視覚障がいになってから、初めて海に来たとか
小学校 以来だと、みなさんが うきうきと、童心にかえったようすで
本当にスペシャルなお散歩会でした。
下記に、そのようすと感想を書かせて頂きましたので、
ぜひご覧下さい。

①視覚障がい者も、晴眼者も楽しめる海のお散歩とは

波の音と言っても、いろんな音があります。
全盲のかたの感想では、堤防に打ち付ける、力強い波の
ドドーンと言う音で、ああ、海に来たんだとわくわくしたそうです。
砂浜に降りて、波打ち際で、波が押したり、引いたり、
海では当たり前のようですが、ザブーン と言う 波の音が
ここち良い、アルファー波を出しているのか
自然の躍動感がなんとも言えない、海に来たと言う実感を
味合わせてくれます。

堤防で、全盲の人と介助者の人がいて、「どうしたんですか?」と聞くと
海に来たのが初めてで、波が怖いので、ここでいいです。と言うので
二人がかりで、堤防の階段を下りるのを手伝ってあげたところ
砂浜って、とても柔らかいのですねと言われて、すぐになれて
波うちぎわまで来て、とても気持ちが良いです。と、喜んでいました。

②スタッフ目線から見た、お散歩会とは

お散歩会は今まで、いくつか、浅草や、八王子のお散歩での、
皆さんからの感想から、みんな和気あいあいの、
楽しい部分をブログにしてきましたが、今回はスタッフ目線で
音声ナビネットとして、ボランティアの立場から
おはなしさせて頂きます。

特に今回は、ロマンスカーが、定刻に新宿を出発して、
買えりの時間もロマンスカーの時間は決まっていました。
そして、食事も11時50分に来て下さいと、時間的な制約が決まった中で、
時間の管理を一番 緊張して、スタッフは常に時間を見ながら、みなさんを焦らせることも
長い時間を待たせることなく、進めることに気をくばり、
いかに楽しんでいただくかを
タイムキーパーと、あと5分で出発しよう、などとひそかに調整をして行きました。

実行委員の4人は、2か月前に、下見のため、江の島の現地を、いろいろ見て歩き、
時間と観光ルートについてなどを
ある時は、ファミリーレストランで、
ある時はズームのルームで
メールは100通以上、やりとりしています。
つまり、いかなるトラブルや、天候による変更を相談して
事前に良く、打合せをしていたので、結果としては、事故もなく
迷った人もなく、全員が満足頂けたことに、大きな達成感を感じています。

③参加した人たちはどんな人たちでしょうか?

参加者は、4名が、ほぼ全盲、2名が弱視、9名が晴眼者です。
参加者は3通りの立場に分かれます
全盲のかたでも、
多くの人が集まるコミュニティーに、勇気を出して
参加してみようと言う、前向きの気持ちになってくれた視覚障がい者のかたたち。
視覚障がい者が参加していることをよくしったうえで、
その介助を覚悟で、視覚障がい者と初めから、解散まで肩を貸し
食事の時には、どこに、どんな食べ物があるか、説明をして、
長い江の島の山を下る時は、ある時は手を引いて、仲見世通りでは、
一緒におみあげを買うのを手伝ったり
一日中介助をしてくれた請願者のかたには、本当に感謝の思いでいっぱいです。

そして、その視覚障がい者と介助の人たちを楽しんでもらうため、
幹事は改札口、飲食店、エスカレータのキップ売り場を駆け回り
観光担当は10枚にもわたる、用意してきた資料で
時間を見ながら、楽しく観光案内をしてくれて、
タイムキーパーもしてくれた、スタッフのかたたちみんなが、
気持ちを合わせて、上手に誘導してくれたため、とても自然な流れが出来ました。
だから、このお散歩会は、ただ楽しくすごせればよいと言う
わけではなく、視覚障がい者も勇気を持って参加して、
晴眼者も介助を喜んで受けて頂けるかたで、
スタッフは、その人たちをいかに自然に誘導できるかが、
普通の観光ではないことを、ご理解頂けると有難いです。

④きわめつけはナビレコの案内

ここで、一番極めつけに、普通の観光ではないことは、
みんなの、誘導の主流となっているのが、ナビレコであることです。
ぜひ、このブログを読んだかたは、ナビレコで、江の島と、検索をして
ガイド名 ナビレコお散歩会 江の島2022 の
往路と復路を再生を聞いてみて下さい。
海をわたる橋、仲見世通りの詳しいお店の案内、頂上の観光案内、
下る階段は、段数まで、こと細かく、記載されていて、歩くのを邪魔せず
絶妙なタイミングで私たちを誘導してくれて、
いくつも分かれ道がある中、誰一人も迷わず、最後まで、到着できたのは、
ナビレコのガイド案内があったからこそであることは、
間違いありません。

⑤まとめ

今回のブログは、
少し違った面からの、お散歩会を紹介させて頂きましたが、
参加ひとのメールには
「また、お手伝いさせて頂けるときには、ご連絡を下さい」と書いてあります。
これからも、ナビレコによるお散歩に興味のあるかた
勇気をもって、参加してみようという、障がい者のかた
心優しい、ボランティア精神のあるかた
ぜひ、またの参加をお待ちしております。

※視覚障がい者はスクリーンリーダを活用し、音声で読み上げることで情報を得ています。
今回の記事では音声で聞いたときに
意図した読み上げになること、きき取りやすいこと を意識した書き方になっています。
そのため、通常は漢字変換するところをひらがなにしたり
イントネーションを意図したものになるよう一部をカタカナ、漢字にしたりと工夫しています。

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