こんにちは しばです。
8月30日から9月5日は防災週間ですね。
9月1日の防災の日の前後には、防災訓練やイベントが開催されるところもあるのではないでしょうか。
防災イベントといえば、震度1から震度6の揺れも再現できる地震体験車という車がありまして
これは一度でもいいので体験をおすすめします。
家具を固定する必要性が、よくよくわかりますよ。
一人でいるときに地震が起きると怖いものですが
小さい揺れから大きい揺れ、その時の家具の音などを年に1回でも体験しておくと
いざというときこわばりすぎず、体を動かせるかもしれません。
ほかにも防災イベントでは、はしご車体験や災害伝言ダイヤルの体験を行うところもあります。
機会があればぜひ、参加してみてくださいね。
防災体験ができる施設もあります。
東京消防庁 都民防災教育センター 防災館
お住いの都道府県、地域名と合わせて
防災センターや防災体験で検索するといろいろと情報を得られますよ。
施設へは事前に問い合わせをしてから、行ってみてくださいね。
とっさに隠れた机の下
ヤフーの地震情報をチェックしていると
住まいの地域以外でも震度1から3は頻繁に発生しているのがわかります。
みなさんは学校での避難訓練を覚えていますか。
私が通っていた学校では、机の下に隠れて外へは防災頭巾をかぶって避難する
校長先生からは「校庭に出るまで何分かかりました。本当の地震だったなら」とお話が始まる
というのがいつもの流れでした。
幼稚園の頃から繰り返されてきたこの避難訓練は
言われるままにしていただけで、身についている感覚はありませんでした。
机の下で友達とわいわい話をするくらいには緊張感もなかったです。
それが、学校を卒業してしばらくたってから、5時間ほどの停電を起こした少し大きめの地震に遭ったとき
とっさにダイニングテーブルの下に隠れたのですから驚きました。
繰り返してきた訓練で、体が覚えていたのです。
机の下に隠れることが正しいかどうかは状況にもよりますし
学校の避難訓練には適さないとする声もあります。
ただ、何もできずにいるよりは教えられてきた行動ができた事実を褒めてほしい。
避難訓練の成果に驚くのもわずかで
私は机の下で揺れが収まるのを待つ間、家の間取りを思い出していました。
今いる場所から防災リュックを手に取って玄関まで行くには
10時方向にあるはずの扉から廊下に出て壁伝いに直進する
壁伝いに一段下がるところが玄関の靴を脱ぐところ
右手の壁に防災リュックがある
と、ここまでイメージしたところで揺れが収まり、2階にいた家族と合流しました。
ナビレクを使って自宅から避難所へ行きたい
この日の地震は夜10時すぎに発生して
停電の中、私の視界は完全に奪われていました。
揺れが収まってから家族と外に出たのですが
地震には慣れていたものの、多少動揺していたため
暗闇の中で方向感覚を失ってしまいました。
家から十数歩ほどしか歩いていない距離で
今、どこにいるのか、家の方向はどっちか、さっぱりわからなくなりました。
当時はまだナビレクを知らなかったですし
暗い時間に一人で出歩くことを考えていなかったので
もし避難と言われても手段がなく家にいることしかできなかったです。
なので、今年からいよいよ本格スタートした、自宅からしっかりと道案内をしてくれる
“個人向けバリアフリーマップ”がもしものときの安心材料になってくれると感じています。
手作りで融通の効くナビレク・バリアフリーマップは
すべてに応えられるかは、道によるのでわかりませんが
自宅からたとえば、コンビニを通る道を歩きたいだとか
信号の少ない道を行きたい、最短距離がいいだとかのリクエストを出すことができます。
日常生活の買い物から通勤通学まで利用できる自分専用のマップで
避難所や家族との待ち合わせ場所までの道を作ってみませんか。
個人向けバリアフリーマップ作成サービス
自治体と共有する個別避難計画
さて、災害時には“避難行動要支援者”と呼ばれる人々をまとめた
要支援者名簿(希望登録)があったりするのですが
2021年に災害対策基本法が改正されて避難行動要支援者の
個別避難計画の作成が市町村区の努力義務となりました。
個別避難計画というのはたとえば
・非常時にどんな行動をするか
・どんなサポートが必要か
・サポートをしてくれる人の緊急連絡先
など、非常時に必要な情報をあらかじめ共有しておくものです。
災害ごとの避難先や行動を整理しておくことは
いざというときにどうすればいいかの判断材料になる大事な作業です。
避難行動要支援者は、障碍者や高齢者など、一人での避難行動が難しい人のことを指していて
自治体により対象要件は変わってくるようです。
参考:内閣府ホームページ
私の住んでいる市では
避難行動要支援者は
「身体障害者手帳の交付を受けている方」で該当していました。
ただし、個別避難計画の対象、となると絞られていて
身体障害者手帳に関しては、等級1もしくは2 とのことでした。
自治体も知らない、視覚障害者の一人歩きの可能性
見える人からすれば視覚障害者が、非常時に一人で歩いているとかなり不安だと思いますし
「家にいてくれ、迎えに行くから!」と言う気持ちになるのもわかります。
でも、自宅が安全ではなくなって、避難指示が出たら?
気持ちも焦り、緊急連絡先の相手を待っていることはできないと思います。
ナビレク・バリアフリーマップがあれば
“避難する”ことを自分で判断して行動できる可能性があります。
人が集まっている避難先までの片道だけでも用意しておくと安心だと思います。
“個別避難計画”に使うマップとして
個人向けバリアフリーマップをアメディアに作成依頼するときは
まず、お住いの自治体に相談してみてくださいね。
ぜひ、視覚障害者の防災用品にナビレクを意識してみてください。
防災についての過去記事
視覚障碍者と防災グッズ
視覚障碍者と情報収集~ラジオ・ラジコ~