視覚障碍者と図書館

こんにちは。ばんです。
大人になると行かなくなる場所ってありませんか?
今回は図書館について考えてみたいと思います。

①大人になって行かなくなった

子供の頃、地元の図書館によく通っていました。
特別好きだったかと言われるとそうでも無いのですが、学校にはない本を良く借りて読んでいました。

大人になって、図書館にはめっきり行かなくなりました。
気になることはネットですぐに調べられるようになり、欲しいものはある程度自由に買えるようになり、静かで1人になれる空間は自宅で十分…と、図書館に求めていたものがある程度自力で満たせるようになったことも大きいのかもしれません。

率直に言ってしまえば、一般的な図書館に視覚障碍者が気軽に行けるか…というとそうでもありません。
どうしても誰かの手助けが必要になってしまいますし、手助けを受ける為には相応の準備が要ります。
その時間を別のことに使いたいというのは最もだと思います。

それでも図書館に行く理由があるのかどうか考えてみました。

②図書館に行く意味

・情報を抜く

情報を求める場所において情報を抜く…というとなんだか矛盾している気がしますが、手に入る情報量を制限するトレーニングをする場所としては最適だと思います。
今の世の中、有意義な知識からゴシップ、フェイクニュースまで情報を手に入れるだけならいくらでも手に入ります。
むしろ「情報中毒」という言葉があるぐらいで、氾濫しているといってもいいでしょう。
そんな現代を生きている我々が、情報をいきなり遮断したら高いストレスになると思いませんか?

図書館はスマートフォンなどの電子機器が使用できないルールですが、質の高い情報を無料で得られる…と考えたら、デジタルデトックスの場としては適切なのかもしれません。

・音楽を聴く

図書館には本だけでなく、CDなどの音声媒体も置いてあることがあります。
落語や音読のCD、昔の音楽などを無料で聴こうと思ったら、図書館で探してみるのは有効ではないでしょうか。CDを聞くのであれば、書籍を読むよりはハードルが低いかもしれません。
今の時代は自分の興味関心のある分野は簡単に掘り下げられますが、その分未知の分野を開拓することは難しいといえるでしょう。
そういった新規開拓には向いている場所だと思います。

③図書館という場の価値

子供の頃、ネットが自由に使えなかったとき、知らない情報を知る場所は図書館だったと思います。
そういう意味では、今ネットで当たり前にやっている検索という行為の原点と言えるのかもしれません。

私は今の時代は「図書館という場」で本を読む、音を聴くことに価値があると思います。
知りたい事、知れる事に溢れている現代だからこそ、初心にかえって図書館に行ってみるというのも一興ではないでしょうか?

尚、視覚障碍者向けに本を音読してくれる対面朗読をしている場所もあります。
詳しくは各々の図書館に確認してみてください。

図書館までの行き方を知りたい方は、ナビ広場でリクエストを出してみてはいかがでしょうか?

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