視覚障碍者と止血

こんにちは。ばんです。
世の中「やっちまった」の連続で出来ていると思いませんか?
今回は視覚障碍者と止血に関するお話です。

①応急処置

先日、普段通りに晩御飯を作っていた時の事。
この日はやけに包丁でストンストンと小気味よく野菜が切れていました。

ところで読者の皆様は所謂若者言葉で「フラグ」という言葉をご存じでしょうか。
プログラミングの用語で「条件を満たす」みたいな意味合いが本来の使われ方なのですが、そこから転じて「物事の前触れ」「お約束」という意味合いでの使われ方が浸透しました。
例えば、戦争映画の中で「俺、この戦いが終わったら結婚するんだ。」みたいな発言をした人物は死ぬという「死亡フラグ」は代表的な使われ方です。
そして、それら特定の条件を満たすことを「フラグが立つ」と言います。

「あぁ、フラグが立ったなぁ…。」と思った矢先、
左の小指に何かが食い込む感触と痛みが…。

「やっちまった。」と思いながら止血を始めました。
1人暮らしは誰かが助けてくれるわけではないのです。

ひとまず傷口を水道水で洗い流します。
目が見えていないと傷口の状態を触って確認したくなりますが、異物が入っていない限りは大雑把に洗い流した方がいいです。

あと、異物が入っていたり、組織が切断されていない限りは、見えている人は傷口を直視しない方がいいと思いました。
唯でさえ痛みで判断力が鈍っている上に、血を見ると余計にパニックになり冷静な判断が出来なくなるからです。
医学的にはきちんと確認した方がいいのでしょうが、1人では冷静な判断が出来ることが優先だと思います。

次に止血です。
包帯でもタオルでも衛生的なものであれば何でもいいので傷口を塞ぎます。
今回ばんは絆創膏で傷を塞いだ後、洗濯していた靴下の片割れを被せて押さえつけました。ゴムである程度手を放していても押さえつけられるので、多少片手の自由が効くからです。
今回の場合はこれで結果的には良かったのですが、もし指を切り落としてしまった場合などは救急車を呼びます。
5~15分くらいで血が止まるので、それまでは患部を心臓より高い位置に維持して落ち着きましょう。

止血できると痛みが引いてくるので、そうしたら状態を確認します。
血で濡れている物は慎重に取り外して、流水で血を洗い流した後に状態を確認します。
目視が一番いいですが、見えない場合は、患部に直接触れるのは良くないので、触るならガーゼ越しなどが良いでしょう。

問題が無さそうであれば、絆創膏を貼って様子を見ましょう。

②絆創膏は何を選べばいい

絆創膏はドラッグストアやコンビニなど身近に 買える場所がたくさんあります。
最近の絆創膏は種類も豊富で何を選べばいいか…という視点で考えてみたいと思います。

・とりあえず何かあればいい

種類云々はまず置いておいて、常備してあることが重要です。
絆創膏を使う場面は緊急事態ですので、衛生的に使えるのであれば、安かろうがなんだろうが一先ずは何でもOKです。

・大きさ

勿論傷口や患部によって適切な大きさを選べるに越したことは無いですが、どちらかと言えば大きいサイズを用意しておいた方がいいでしょう。
「大は小を兼ねる」という言葉もありおます。応急処置で使いたい場合はとっさの判断が必要になるので細かいことを考えずに使える大きい絆創膏はこの時点では便利です。
但し、止血した後は細かい動作を行う為にも適切なサイズを選びましょう。

・防水加工

値は上がりますが、防水加工は絶対にあったほうがいいです。
1人暮らしは生活のすべてを自分で賄うので、風呂は勿論のこと、食器洗いなど絆創膏を濡らさないようにすることはほぼ不可能です。
濡らすたびに交換するのは大変なので、防水加工付きの物を選ぶといいでしょう。
ばんが今使っているものはお風呂に沈めても染みてくるような感じはしませんでした。

・傷が早く治る絆創膏

傷が早く治る絆創膏という言葉を聞いたことは無いでしょうか?
簡単に言うと、傷口を密閉することで細菌などの侵入を防ぎながら傷口を直すための体液を固める事で、傷が治るのに適切な環境を維持するとの事です。

こちらもお値段は上がりますが、使えるなら使いたいものです。

・絆創膏の色

絆創膏も色々な色がありますが、何色を選べばいいのか…という事で、見えている場合は止血に使う場合はオーソドックスな茶色、止血後に使いたいなら透明がいいと今回感じました。

というのも、茶色が血の色と重なって見える事で黒っぽく見えるので、幾分落ち着いて対処が出来たためです。

ただ、透明な方が日常生活では目立ちにくいので、使い分けが出来れば理想的です。

③必要があれば外科や皮膚科に行こう

今回はここまで止血に関して、視覚障碍者が出来る応急処置を書いてきました。
…が、状態をきちんと見て確認できるに越したことは無いので、心配であれば外科や皮膚科に行ってみてもらいましょう。

今回のばんのように、野菜を切っている最中に切ってしまった場合はまだいいですが、同じ料理中でも肉を切っている最中にやってしまった場合や、雨天時に泥状になった土の上で転んで出血した場合などは細菌感染などが特に怖いので、状態をきちんと見てもらった方が確実でしょう。

いざという時に備えたい方は、ナビ広場でリクエストを出してみてはいかがでしょうか?

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