安全に横断歩道を渡れるナビレク・バリアフリーマップの作り方

こんにちは。みかんです。
春の全国交通安全運動にちなんだ、横断歩道とナビレクの後編!
視覚障害者も安全に横断歩道を歩けるナビレク・バリアフリーマップの作り方を説明していきます。
予告ポイントと直前ポイントの2つをおさらいしていきましょう。

1. 横断歩道に着くちょっと前の予告ポイント

なぜ予告ポイントが必要?

ナビレクユーザーはポイント説明を聞いて頭の中に地図を描きながら歩行します。
そのため、横断歩道に着くちょっと前に、横断歩道の予告があると歩行のイメージがしやすくなります。
予告ポイントの音声案内でざっくりとしたイメージを持った上で、直前ポイントの詳細説明を聞くと理解しやすいように思いませんか??
安全でスムーズな歩行のために、予告ポイントでは横断歩道に差し掛かることを事前にお知らせして経路の概要を説明します。

予告ポイントの例:
あと20メートルほど進むと左手に信号があります。

2. 横断歩道を渡るすぐ手前の直前ポイント

注意喚起を知らせる赤マーク

青ポイントは道なりに進むことを示すのに対して、赤マークは横断歩道や方向転換など、歩行のアクションが変わることを注意喚起することを示します。
青ポイントと赤マークでは効果音が異なるので、ナビレクユーザーは赤マークの効果音に続く音声説明を注意深く聞いて安全を確認します。

また、ナビレクには次の赤マークのある方向を振動で通知する機能があります。
ちょっとした拍子に方向感覚がなくなったときに、横断歩道の開始位置を振動で確認できることも、安全な歩行を支援します。

距離の長い横断歩道

車と車がすれ違うことのできる道路幅がおよそ10メートルで、多くの路地はこの距離が道路の幅となっています。
一方で、10メートル以上の距離を横断する場合は、交通量が多い大きな交差点であり横断を終えるまでに時間を要します。
車線が多いことや中央分離帯があることなど、横断距離が長い場合には丁寧な説明をしましょう。

見えなくても知りたい信号の有無

信号があることを説明すると、ナビレクと組み合わせて使える歩行支援サービスの利用を促し、歩行の安全性を高めることができます。
たとえば、スマートフォンアプリ「アイナビ」では、人や車を感知し接触を避けられたり、青信号になったことを確認して安全に歩行できたりします。
また、歩行時間延長信号でエコカードやシグナルエイドを使うと、青信号の時間を延長することができ安全に横断歩道を渡ることができます。

過去記事:ナビレクを使いながらアイナビで信号の色を知る方法
商品案内:エコカード

場所がわからないと使えない音響用ボタン

信号のある横断歩道に設置されていることの多い音響用ボタンですが、視覚障害者にはどこに音響用ボタンがあるのか確認できないという課題があります。
“右側に音響用ボタンがあります”
と設置場所の説明があると、白杖で柱の位置を確認して音響用ボタンを探しやすくなります。

直前ポイントの例:
左手の信号を渡ると正面が区役所です。右手に音響用ボタンがあります。

いかがでしたか?
今回は横断歩道で知りたい音声案内のポイントを解説しました。
音声案内の言葉選びに迷っている場合には、ナビレク・マップ作成初級編もご参照くださいね。(詳細はこちらから)

エコーカード2は歩行時間延長信号機用小型送信機で、対応する信号機の青信号の時間を延長することができます。
エコーチャイム設置施設では音声案内を再生できます。(詳細はこちらから)

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