晴眼者にも便利!?視覚障害者のiPhone操作をサポートする「ボイスオーバー」

こんにちは しばです。

4年ほど iPhone8を愛用したころ、
バッテリーがぐんぐん減るようになりました。
ナビレコもまともに使えない状態になったので、
先日、iPhone13に機種変更した、しばです。

ホームボタンがなくなって、指紋認証はできなくなりましたが
顔認証に遮光眼鏡の姿を登録できたので
10回に6回くらいは顔認証であけています。
サイズが一回り大きくなり、
ホームボタンがなくなった分、広くなった画面は
拡大した文字やウェブサイトが個人的には見やすくなりました。嬉しい。

あれ?視覚障害者ってiPhone使えるの?
ということで今回は、iPhoneの視覚サポート「ボイスオーバー」の小話です。

視覚障害者のパソコン操作

視覚障害者にとって、
スクリーンリーダーという画面読み上げソフトは
視覚障害者のパソコン操作の強い味方です。
タブキーなどキーボードのみでウェブサイトやワード、エクセル、メールなどを扱えます。
ウィンドウズパソコンでは、PCトーカーやジョーズ、NVDA などがあります。

視覚障害者の就労支援などで
スクリーンリーダーの使い方を学ぶ場所もあります。
私は就職を目的に訓練を受けましたが
スクリーンリーダーの声になれるため、
画面を真っ暗にしたり、目をつむって操作をしていました。
(まぁ、画面がまぶしかったことも理由なのですが)
つまり、それだけ視覚に頼らず、全盲の方でもパソコン操作が可能になるアイテムなんです。

ボイスオーバーでiPhone操作

iPhoneでのスクリーンリーダーの役割が ボイスオーバー です。
iPhone13では、
設定→アクセサビリティ→視覚サポートの中にボイスオーバーがあります。

ボイスオーバーとは、
フリック操作で画面要素を移動し、読み上げてくれる機能です。
見た目には、要素が枠に囲まれていて、その枠がフリックで移動していきます。
たとえば、ホーム画面の左上からカレンダー、ツイッター、ラインのアプリアイコンが並んでいて、
今、 カレンダーが囲まれているとして
指一本で左から右へフリックすると
ツイッターが囲まれ、音声でも「ツイッター」と読み上げます。
ツイッターを開くときは指1本で画面を2回タップします。

難しそうですが、
基本はこの指一本でのフリック操作と、指1本の2回タップです。
これだけできれば電話が掛けられます。

アイコンイメージ図

ボイスオーバーを体験!

ご友人やご家族、一緒に働く人と
晴眼者の方もぜひ、お試しください。

まずは、簡単にオンオフを切り替えられるように設定をします。
これをしておかないと自分で戻せなくなります。
(携帯ショップへ駈け込んでも、
ボイスオーバーが操作できる店員さんがいるかわかりません。ご注意!)

このやりかたはiPhone13の方法です。

1.音量を3くらいにしておきます
2.設定をひらきます
3.アクセサビリティをひらきます
4.ショートカットをひらきます
5.ボイスオーバーをタップしてチェックを入れます
これで設定は以上です。ホーム画面に戻りましょう。

では、早速起動してみましょう!
電源ボタンを3回気持ちはやく押してみてください。
「ボイスオーバーオン」とよみあげましたか?
そのまま、指1本で画面を横になぞってみてください。
カーソルが動いて項目を読み上げます。

次は、指3本で画面を3回タップしてください。
「スクリーンカーテンオン」といって画面が真っ暗になります。
iPhoneは起動したままなので、
指1本で横になぞると先ほどのように項目を読み上げます。

ボイスオーバーをオフにするにはオンにした時と同じように、
電源ボタンを気持ちはやく、3回押してください。

これで体験終了です。いかがでしたか。

私はボイスオーバーでLINEやツイッターを読ませています。
別の視覚サポートを併用して
入力内容を音声で確認しながら、返信や投稿もします。
アプリとの相性もあるので、全くうまく読めないアプリもありますが、
同じ目的を果たせるアプリを入れたり、
配置をなんとなく覚えて意図した読み上げになるまで
そこら辺をタップしたりしています。
もどかしくて視覚に頼ることがあっても、
やっぱり疲れるので、オールボイスオーバーに切り替えていきたいです。

晴眼者にも便利かも?なボイスオーバー

さて、見えている方にとっては不要に思えるボイスオーバーですが、
先ほど試した スクリーンカーテン が実はお役立ちになるかもしれません。
というのも、横からののぞき防止フィルムの最強版だからです。
(あれ、ガラケーの時は自分からも見えづらかったんですが今はどうなんでしょうか。)

たとえば、夜行バスなど光を漏らせないとき
あるいは、混み合う車内などプライバシーを守りたいとき
さらには、寝る前のiPhone操作をしたいとき

にオススメです!
イヤホンにつなげてももちろんボイスオーバーの声が聞こえるので
まずは読み上げさせて情報を得ることからはじめて
慣れたら文字入力にも挑戦すると、
人の目からプライバシーを守ってスマホ操作ができるようになります。
ぜひ、挑戦してみてください。

そして、よろしければ
視覚に頼らずとも音でiPhoneの操作ができる手段があることを
いろんなところで話題にしてください。
視覚障害者がiPhoneを操作することに疑問を持つ方は多いです。
それはボイスオーバーをはじめとする視覚サポート機能知らず、
”見えない人は使えないもの”という認識が無意識にもあるからだと思います。

私も、視覚障害者でなければその認識だったと思います。
だって 見れば済む から 視覚に頼れない状況 なんて想像つかないですよ。

なので、少しでも見えない・見えづらい世界を知ってもらえたら嬉しいのです。
この話をきっかけにして頂けたらなおの事嬉しいです。

おわりに

今回はボイスオーバーをピックアップしましたが、
他にもアクセサビリティにはロービジョンのしばが愛用する視覚サポートがあります。
この機会に覗いてみると発見があるかもしれません。
次回はナビレコ使用時のボイスオーバーについてお話します。

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京王八王子駅西口改札口(京王八王子行き、進行方向最前部) JR八王子駅からこられる方の待ち合わせについては、申込者に直接連絡します。 なお、解散時刻はおおよその目安です。
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